家造りは家族全員で考える

施主一人だけで考えるとどうなるか?

家造りを行う上でつい陥りがちなのが、施主一人だけで検討を進めてしまうというものです。これをやってしまうと、せっかく高い建築費を負担して家を完成させたにもかかわらず、家族が期待していたような間取りになっていなかったり、必要な住宅設備が採用されていなかったりして、かえって家族との関係を悪化させてしまうことになりかねません。そうならないようにするためにも、家造りを行うに際しては、ニーズの洗い出しから間取りの設計や住宅設備の決定に至る一連のプロセスの全てにおいて、家族の同意を得ながら進めるということが非常に重要になってくるのです。なお、ここで家族というのは配偶者だけでなく、子供や親など、出来上がった家で生活することになるすべての者を指します。

家族全員で考えるための工夫

次に、家族全員で家造りを行うために行い得る工夫について見ていきましょう。一つの方法として家族間で頻繁に話し合いの場を設けるというやり方がありますが、実際には夫婦共に仕事で忙しくしていたり、子供が反抗期だったりして思うように会話ができないというケースは少なくありません。そんな時は、家族の一人が取りまとめ役になって全員の意見を調整するというやり方が有効です。ここで取りまとめ役になるのは必ずしも施主本人である必要はありません。施主だと家族内の意見を集約するのが難しいということであれば、配偶者に任せてしまってもよいのです。大事なのは全員の意見を聞き取るということですので、この点をしっかり頭に入れておくようにしましょう。